「最近、久しぶりの友達から“ちょっといい話があるんだけど”とLINEが来た…」 そんな経験はありませんか?
カフェに呼び出されたり、SNSのDMで「人生変わるよ」と言われたり。 もしかするとそれは MLM(ネットワークビジネス)の勧誘かもしれません。
最初は雑談や近況報告から始まるので「ただの友達との会話かな?」と思いがちですが、気づけば「セミナー」「副業」「夢」「仲間」といった言葉が飛び出してくる…。 私自身も、大学時代の知人からいきなり「成功者の話を聞きに行こう」と誘われ、戸惑ったことがあります。
この記事では、
- MLM勧誘とは何か?
- よくある手口やLINEの実例
- なぜしつこいのか?心理学的な裏側
- 角を立てずに断る方法
を体験談を交えながらわかりやすく解説していきます。
読んだあとには、「これは勧誘だ」とすぐに見抜けるようになりますし、友達や時間を大切に守れる断り方も身につけられますよ。
MLM勧誘とは?仕組みと特徴をやさしく解説
「MLMってよく聞くけど、正直よくわからない…」という方も多いと思います。 まずは基本から整理しておきましょう。
MLMとは?
MLMとは「マルチ・レベル・マーケティング(Multi Level Marketing)」の略で、日本語では「ネットワークビジネス」と呼ばれることが多いです。 仕組みとしては、商品を販売しながら新しい会員を紹介し、その紹介によっても報酬が入るビジネスモデルです。
一見すると「口コミ販売」と似ていますが、階層がピラミッドのように広がるのが特徴。 上の人ほど報酬が入りやすく、下の人ほど「人を勧誘しないと儲からない」という仕組みになっています。
MLMとマルチ商法の違い
「MLMとマルチ商法は同じ?」と疑問に思う人もいるかもしれません。 実際には、MLMは“合法的な販売方法のひとつ”とされる場合があります。
ただし、実態が「商品よりも会員獲得でお金を得る仕組み」になっている場合は違法なマルチ商法にあたり、摘発されるケースも少なくありません。 境界線はとてもあいまいで、消費者側からすると見分けがつきにくいのが厄介なところです。
MLM自体はすべて違法ではありませんが、日本では特定商取引法によって「連鎖販売取引」として規制対象となっています。虚偽の説明や強引な勧誘は法律違反にあたり、実際に摘発された事例も報告されています(Wikipedia)。
なぜ友人や知人から勧誘されやすいのか?
MLM勧誘は「知らない人よりも、信頼関係のある人の方が断られにくい」という心理を利用しています。
そのため、
- 久しぶりの友人
- サークル仲間
- 職場の同僚 など、身近な人から声をかけられることが多いのです。
「信頼できる人からのお誘いなら…」と心が揺れてしまうのが、人間関係を使ったMLMの怖さですね。
法律的に問題があるケースと注意点
MLM自体はすべて違法ではありませんが、次のようなケースは法律違反となる可能性があります。
- 商品が実質的に存在せず「会員集めだけ」が目的になっている
- 高額な教材やセミナーを売りつける
- 強引な勧誘や虚偽の説明を行う
特に日本では「特定商取引法」という法律があり、違法なマルチ商法は罰則の対象になります。
もし少しでも「おかしいな?」と感じたら、きっぱり断ることが自分を守る第一歩です。
MLM勧誘でよく使われる手口まとめ
MLMの勧誘は、一見ただの友達との会話や、日常的な出会いの中で始まります。 でもよく見ると、共通する「パターン」があるんです。 ここでは代表的な手口をまとめました。
消費生活センターにも「久しぶりの知人から勧誘された」「SNSで副業に誘われた」といった相談が増えています。特に若年層が狙われやすい傾向があると警告されています(鳥栖市消費生活センター)。
カフェに呼び出して説明するパターン
「久しぶりに会おうよ」と誘われて、軽い気持ちでカフェへ。 ところがテーブルに出てきたのは、コーヒーではなく分厚いパンフレットやノートパソコン…。
最初は世間話でも、徐々に「将来」「夢」「自由」といったワードが出てきて、ビジネスの話に切り替わります。 「安心感のある場所=カフェ」で行われることが多いのは、警戒心を下げるためなんですね。
マッチングアプリから副業に誘導するケース
恋愛目的で登録していたはずが、やり取りの途中で突然「副業やってるんだけど興味ある?」と切り出されるパターンです。
最初は「趣味」「好きな映画」など普通の会話ですが、急に「夢を叶える働き方」「自由なライフスタイル」といった言葉が混ざります。 「デートの誘い」かと思ったら「ビジネスの説明会」だった…というケースも珍しくありません。
SNS(Instagram・Twitter・LINE)のDM勧誘
SNSで「投稿に共感しました!」「価値観似てると思ってフォローしました」とメッセージが来ることがあります。
会話を重ねるうちに、
- 「本業以外に収入源ってありますか?」
- 「私も最初は普通のOLだったんですけど…」 などの“副業きっかけトーク”に変わっていくのが特徴です。
特にInstagramは「キラキラした生活」をアピールする写真が多く、そこから「私もこうなりたい」と思わせるのが狙いです。
セミナーやZoomに招待してくる方法
「すごい人の話を聞けるから一緒に行こう!」と誘われるパターン。 会場はカフェの一角や貸し会議室、オンラインではZoomがよく使われます。
セミナーでは「成功者」と呼ばれる人が登壇し、体験談を熱く語ります。 雰囲気に飲まれて「私も参加しなきゃ」という気持ちになる人も少なくありません。
このようにMLM勧誘は、 日常の出会いを入口にして、段階的に“ビジネスの話”へシフトする のが特徴です。 最初は当たり障りのない会話から始まるので、気づきにくいのが厄介ですね。
実際にあったMLM勧誘LINEの実例パターン集
「久しぶりにLINEが来たと思ったらビジネスの話だった…」 「マッチングアプリで仲良くなったのに、急に副業の話をされた…」
そんな体験をした方は少なくありません。 ここでは、実際によくあるLINEパターンをスクショ風に再現しました。
① 久しぶりの友達からの連絡
A: 久しぶり〜!元気にしてる?😊
B: 元気だよ!どうしたの?
A: 実は最近すごくいいビジネスに出会ってさ✨
今度カフェで会って話したいんだけどどうかな?
👉 ポイント しばらく連絡がなかった友人から突然「ビジネス」の話。 友情や懐かしさを利用して、会う口実にしている典型的なパターンです。
② マッチングアプリ経由
A: ○○ちゃんって副業とか興味ある?✨
B: え?特に考えたことないかな…
A: 実は僕、自由に働けるビジネスをやってて!
よかったら詳しく話したいな!
👉 ポイント 恋愛目的でやり取りしている相手に「副業」の話を急に切り出す。 恋愛感情や好意を逆手に取るケースです。
③ SNS(Instagram・Twitter)のDM
A: はじめまして!投稿見てすごく共感しました✨
A: 今って本業以外に収入源って持ってますか?💡
B: 特にないです〜
A: 私も昔はそうだったんですけど、
ある仕組みに出会ってから人生変わったんです♪
一度お話できませんか?
👉 ポイント 最初は「共感」や「仲間意識」を強調。 そこから「収入源」「人生変わる」と話題をすり替えていきます。
④ しつこく日程を合わせようとするLINE
A: 今度の週末空いてる?
B: ごめん、その日は予定あるんだ。
A: じゃあ平日の夜は?30分だけでいいから!
B: いや、ちょっと難しいかも…
A: 人生変わる話だから、絶対聞いてほしいんだよ!
👉 ポイント 断っても別日を何度も提案。 フット・イン・ザ・ドア(小さなお願いから始める心理テクニック)を使い、断りづらくさせています。
⑤ セミナーやZoomに誘導するパターン
A: 今度すごい講師が来るセミナーがあって!
人生変わる内容だから一緒に行こうよ!
B: え、それって怪しくない?
A: 全然怪しくないよ!成功者はみんなやってるし✨
👉 ポイント 「すごい人」「成功者」という権威バイアスを利用。 さらに「怪しくないよ」と先回りして否定し、疑いを封じるのが特徴です。
こうしたLINEのやり取りは、一見すると普通の誘いに見えます。 ですが共通しているのは、最後は“会う約束”や“セミナー参加”に持ち込もうとすることです。
なぜMLM勧誘はしつこいのか?心理学的に解説
一度でも勧誘を受けた方なら、「なんでこんなに食い下がってくるんだろう…」と不思議に思ったことがあるはずです。 実はそこには、いくつかの心理的な仕組みが関係しています。
実際、警視庁の統計によると、投資や副業の勧誘に関する相談で20〜30代が占める割合は2018年の約27%から2022年には約31%に増加しています。若者ほど「自由」「副業」という言葉に惹かれやすく、狙われやすいのです。
サンクコスト効果(引き返せなくなる心理)
MLMに参加している人は、すでに高額な商品代やセミナー代を払っているケースが多いです。 「ここでやめたら、今までのお金や時間がムダになる」と感じてしまい、必死に誰かを勧誘しないと自分が損をする…そんな心理状態になっています。
承認欲求を満たしたい気持ち
勧誘に成功すると「あなたすごいね!」と褒められることがあります。 つまり勧誘は、自分の存在価値を認めてもらえる手段にもなっているんです。 そのため、何度断られても「認められたい」という欲求が彼らを突き動かします。
仲間意識と同調効果
MLMでは「みんなで成功しよう」「仲間と一緒なら夢を叶えられる」といった言葉がよく使われます。 人は孤独を嫌い、仲間に合わせたい気持ちが強い生き物。 その心理を逆手に取り、仲間意識を強調して“同じことをやらなきゃ”と思わせるのです。
権威バイアスや「成功者」のワード
「このビジネスで成功している人がいる」「有名な講師の話を聞ける」と言われると、つい信じてしまうことがありますよね。 これは心理学でいう 権威バイアス。 「すごい人がやっているなら正しいに違いない」と錯覚させられてしまうのです。
MLMの勧誘がしつこいのは、相手が悪意だけで動いているわけではなく、自分を正当化するための心理トリックに縛られているからでもあります。 知っておくだけで、「これは相手の心理的な事情なんだ」と冷静に受け止められますよ。
MLM勧誘の断り方・避け方【具体例あり】
「断りたいけど、友達だから強く言えない…」 「しつこいLINEをどう返せばいいの?」
そんなときに役立つ、実際に使える断り方をまとめました。
① きっぱり断る(最も効果的)
「ごめん、そういうビジネスには全く興味がないんだ。」
「今の生活に満足してるから、参加するつもりはないよ。」
👉 ポイント
- 曖昧にせず「やらない」と明確に伝える
- 「お金がない」「忙しい」は逆に攻略されやすいのでNG
- はっきり伝えるのが一番早く終わらせられます
② やんわり断る(友人関係を壊したくない場合)
「誘ってくれてありがとう。でも、今は新しいことを始める余裕がないんだ。」
「私は今の生活で十分だから、また別のことで会おうね。」
👉 ポイント
- 感謝を伝えて角を立てにくくする
- 否定ではなく「自分の都合」で断るのが◎
③ LINEやSNSではスルーもアリ
・未読スルー → 徐々に距離を置く
・既読スルー → 「忙しいアピール」でフェードアウト
👉 ポイント
- 返事をしない自由も自分にある
- しつこくされても「無視=拒否の意思表示」と割り切る
④ 第三者の権威を理由にする
「家族に相談したらやめておいた方がいいって言われた。」
「会社の規則で副業は禁止されているんだ。」
👉 ポイント
- 自分の意思ではなく「外部の制約」にすると相手が諦めやすい
- MLMは“個人を説得”する構造なので、第三者を盾にするのが有効
⑤ 最終手段:ブロック・削除
- どうしても連絡が止まらないなら、ブロックや削除でOK
- 本当に大切な友達なら、そもそも強引に勧誘してこないはず
- 「自分を守るための距離」も大切です
避け方(勧誘されないために知っておくこと)
- 「副業」「自由」「仲間」「夢」をやたら言う人には要注意
- マッチングアプリやSNSで「会おう」と言われたら目的を確認する
- 「成功者」「人生変わる」というワードは赤信号
- 少しでも怪しいと感じたら深入りせず距離を置く
勧誘は「断りづらい空気」を作るのが得意です。 でも冷静に、「私はやらない」と伝えれば大丈夫。 大切なのは、自分の時間や人間関係を守ることです。
体験談: 「大学時代の先輩から『人生変わるから一度セミナーに来て』と何度も誘われました。最初は断れず参加しましたが、内容は商品説明ばかり。勇気を出して『やらない』と伝えたら、それまでの友達関係が一気に冷めて…。そのとき『本当に大事なのは友達じゃなくビジネスだったんだ』と気づきました。」
避け方(勧誘されないために知っておくこと)
- 「副業」「自由」「仲間」「夢」をやたら言う人には要注意
- マッチングアプリやSNSで「会おう」と言われたら目的を確認する
- 「成功者」「人生変わる」というワードは赤信号
- 少しでも怪しいと感じたら深入りせず距離を置く
勧誘は「断りづらい空気」を作るのが得意です。 でも冷静に、「私はやらない」と伝えれば大丈夫。 大切なのは、自分の時間や人間関係を守ることです。
よくある質問(FAQ)
Q1. MLMに勧誘されたら違法なんですか?
A. 勧誘そのものが即違法になるわけではありません。 ただし、虚偽の説明をしたり、しつこく強引に勧誘したりすると「特定商取引法」に違反する可能性があります。 もし不安を感じたら、消費生活センターに相談するのも安心です。
Q2. 友達を失いたくないときはどう断ればいいですか?
A. 「ありがとう、でも私はやらないよ」とやんわり伝えるのがベストです。 それでも勧誘が続くなら、本当に大切な友達かどうかを一度見直すきっかけになるかもしれません。
Q3. MLMの商品を買うだけなら大丈夫?
A. 「買うだけなら…」と思いがちですが注意が必要です。 多くの場合、商品価格が相場より高く設定されていたり、購入実績をもとに再度勧誘されるリスクがあります。 「買う=関係を続けること」につながる点を覚えておきましょう。
Q4. 一度セミナーに行ってしまったらどうすれば?
A. セミナーの場では断りにくい雰囲気が作られています。 でも契約書にサインしていなければ大丈夫。 「やっぱりやめます」とその場で帰っても問題ありません。 すでに契約してしまった場合でも、クーリングオフ制度で解除できるケースがあります。
Q5. 「もしかしてこれMLM?」と不安なときの見分け方は?
A. 以下のようなキーワードが出たら要注意です。
- 「人生変わる」
- 「成功者はみんなやってる」
- 「最初は大変だけど、続ければ絶対稼げる」
- 「仲間と一緒に夢を叶えよう」
少しでも違和感があれば、深入りせずに距離を置くのが安心です。
Q6. 勧誘を断ったら相手に悪い気がするのですが…
A. 相手も「勧誘ノルマ」や「自己正当化の心理」に縛られているだけ。 あなたが断るのは悪いことではなく、自分を守るための当然の行動です。 罪悪感を持たず、堂々とNOを伝えましょう。
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まとめ|MLM勧誘とは「心理を突くビジネス」
ここまで、
- MLM勧誘の仕組みや特徴
- カフェ・マッチングアプリ・SNSなどでの実例
- なぜしつこいのかという心理学的な背景
- 断り方・避け方の具体例
- よくある質問と答え
をまとめてきました。
MLMの勧誘は、決して「あなたが特別に選ばれたから」ではありません。 多くの人に同じ手口を使い、友情・不安・承認欲求といった人の心理を突くビジネスです。
大切なのは、勧誘を受けても「私はやらない」と冷静に判断できること。 あなたの時間や人間関係は、何よりも守る価値のあるものです。
安心できる選択肢も知っておこう
「でも、本当に安心してできる副業やキャリアアップの方法を探したい…」 そう感じる方も多いはずです。
もし収入を増やしたいなら、
- 在宅でできる安心の副業サービス
- 信頼できる転職エージェント
- スキルアップできるオンライン講座
- ネット集客で仕組みを作り、継続的な収益につなげられる WEBビジネス
といった、安全で透明性のある選択肢を検討するのがおすすめです。
特に最近注目されているのが、ネット集客だけで仕組みを作り、継続的に報酬が得られるWEBビジネスです。 従来のMLMのように「友達を勧誘する必要」は一切なく、自分の努力次第で仕組みを作れるため、安心して取り組める点が魅力です。
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最後に
MLM勧誘はしつこくて戸惑うこともありますが、正しい知識があれば大丈夫。 「これは怪しいな」と思ったら、堂々と距離を取り、自分の大切な時間と人間関係を守りましょう。
あなたには、もっと安心して未来を選べる方法があります。 どうか無理に巻き込まれず、自分に合った道を見つけてくださいね。