「マッチングアプリで素敵な出会いを探していたはずなのに、気づいたらネットワークビジネスの勧誘に巻き込まれていた」──。
そんな話を聞くと、ちょっと怖くなりますよね。 実は私の親友(35歳・女性)も、まさにそういう経験をしたひとりなんです。
婚活目的でアプリを始めたのに、デートを重ねるうちに「なんだかおかしいな…」と思う出来事が増えていって。 最終的にはネットワークビジネス(いわゆるMLM)への勧誘だったと分かりました。
この記事では、その体験談を交えながら「どんな特徴があったのか」「どうやって見抜けばいいのか」「もし誘われたらどう断ればいいのか」を、できるだけ分かりやすくまとめていきます。
読めば「これって怪しいかも」と感じたときに、早めに身を守れるようになるはずです。
【体験談】マッチングアプリでネットワークビジネスに勧誘された
実体験ストーリー①:最初は普通の出会いに見えた
親友の話を聞いたとき、最初は「え?まさか」と思いました。 だって、プロフィールも写真もすごく普通で、怪しい感じなんてしなかったからです。
👩🦰 親友の言葉
「プロフィール写真は公園で撮った自然な感じで、自己紹介文も『旅行好き・映画好き』って書いてあって。最初は“普通の会社員”だと思ったのよ」
やり取りも丁寧で、すぐに「会いたい」と言うわけでもなく、時間をかけて仲良くなっていったそうです。 だからこそ、余計に警戒心は薄れていたんですよね。
実体験ストーリー②:でも少しずつ違和感が…
ただ、何度か会ううちに「ん?」と思う瞬間が出てきました。
👩🦰 親友の言葉
「会話の中で、“将来もっと自由な生き方がしたい”とか、“今の仕事に縛られない働き方があるんだ”って、やけに熱っぽく語るの。最初はポジティブな人だなって思ってたけど…なんだか繰り返し同じことを言うのよね」
最初は「夢や目標を語る人って素敵だな」と感じても、繰り返し「自由」「仲間」「夢を叶える」といった言葉が出てくると、さすがに不自然に思えてきます。
実体験ストーリー③:勧誘がはっきり見えた瞬間
ある日、3回目のデートで食事をしたあと。 「ちょっと友達も合流していい?」と彼が言い出しました。
👩🦰 親友の言葉
「最初は“友達に紹介したいくらい気に入ってくれてるのかな”って思ったの。だけど、来たのは男女数人で、やたら“ポジティブ”“夢を叶える”って話を始めて…。あれ?って感じだったわ」
その場の雰囲気は、一見すると「仲のいいコミュニティ」。 でも話題は自然と“自由な働き方”や“成功する方法”にすり替わっていきました。
👩🦰 親友の言葉
「“みんなで助け合って豊かになろう”みたいなことを言われて…。なんだか宗教っぽい雰囲気もあって、正直ちょっと怖かったのよ」
その時点で、彼女は「ただの婚活デートじゃない」とハッキリ気づいたそうです。
実体験ストーリー④:断りきれない空気の怖さ
それでも「じゃあ帰ります」と簡単には言えなかったと言います。 なぜなら、相手があまりにもにこやかで、「自分の幸せを願ってる」という空気を作っていたから。
👩🦰 親友の言葉
「“別に無理に入らなくてもいいよ。ただ、あなたの将来のために知っておいて損はないから”って言われると…強くは断れなくて」
その優しげな口調や“あなたのため”という言葉が、逆にプレッシャーになるんですよね。 一度席に座ってしまうと、「途中で帰るのも悪いかな」という心理も働きます。
さらに、その場には「先輩」と呼ばれる人がいて、話の主導権を握っていました。
👩🦰 親友の言葉
「“自分も昔は悩んでたけど、このビジネスに出会って人生が変わった”っていう体験談を熱く語られて…。断るのがどんどん難しくなっていったの」
彼女は「完全に勧誘だ」と分かりながらも、空気に飲まれてしまい、すぐにその場を立ち去れなかったそうです。
実体験ストーリー⑤:お金の話に踏み込まれた瞬間
その日の集まりも後半になると、いよいよ具体的な話題が出てきました。
👩🦰 親友の言葉
「“実際に活動してる仲間は、月に◯万円くらいの収入があるよ”とか、“入会費は必要だけど、すぐに取り戻せるから安心”って…。ついに来たな、って思った」
最初は「仲間づくり」や「自由な生き方」みたいな抽象的な言葉ばかりだったのに、だんだん「商品購入」「初期費用」「会員登録」といったリアルなお金のフレーズに変わっていったそうです。
しかも、その場の空気は「前向きじゃないと置いていかれる」ような独特の圧力。 にこやかに見えても、言葉の端々に「今のままでいいの?」という突き刺すようなメッセージが含まれていました。
👩🦰 親友の言葉
「正直、怖さよりも“断ったら悪いのかな”っていう気持ちの方が大きかった。相手があまりにも真剣に語るから、否定すると自分が悪者みたいに思えてしまって…」
実体験ストーリー⑥:どうやって抜け出したのか
結局、その場ではきっぱり断れなかった親友。 でも「即決はできない」と伝えて、なんとかその日の勧誘はかわしたそうです。
👩🦰 親友の言葉
「“大事なことだから一人で考える時間がほしい”って言ったら、意外とあっさり“そうだね”って返してくれて。そのまま帰れたの」
ただし、その後もLINEで何度も「どう?考えてくれた?」と連絡が来たといいます。 彼女は最初、丁寧に返信していましたが──
👩🦰 親友の言葉
「あるとき急に、“もうブロックしちゃおう”って思ったの。罪悪感もあったけど…冷静に考えたら、私が求めてたのは“結婚相手”であって、“ビジネスの仲間”じゃなかったから」
最終的には、LINEをブロックしてやっと関係を断つことができました。
実体験ストーリー⑦:勧誘を受けて感じたこと(後日談)
その出来事からしばらくして、親友は私にこう話してくれました。
👩🦰 親友の言葉
「あのときはすごく落ち込んだの。結婚を真剣に考えて始めたのに、利用されただけだったんじゃないかって…。でも今振り返ると、途中で気づけただけまだ良かったのかなって思う」
彼女は傷ついた一方で、学びも多かったようです。 「ネットワークビジネスの人って、こんな話し方をするんだ」「こういう空気感には要注意なんだ」と、勧誘のパターンを実体験で理解できたと言っていました。
👩🦰 親友の言葉
「“優しさ”に見える言葉でも、その裏に目的が隠れてることがあるんだって分かった。だからこそ、今は“自分の直感を信じること”を一番大事にしてるよ」
この経験から分かった「危険サイン」
親友の体験談を聞いて、私自身も「これは他の人に共有したい」と強く思いました。 実際に勧誘に遭ったからこそ分かる“怪しい人のサイン”を整理すると、こんな特徴があります。
- 会話にやたら「自由」「夢」「権利収入」といった抽象的な言葉が多い
- すぐに「友達」「仲間」を紹介したがる
- 集まりに複数人を呼んで、囲い込む雰囲気を作る
- お金の話を「将来の投資」「すぐに回収できる」とポジティブに言い換える
- 断ると「後悔するよ」と不安をあおる
👩🦰 親友の言葉
「普通に恋愛が目的なら、こんなに“夢を叶えよう”なんて言葉は出てこないはずよね」
やっぱり、恋愛や婚活が目的なら、相手の話題は「趣味」「仕事」「家族」など日常のことが中心なはずです。 そこから大きく外れるときは、「これは勧誘かも」と考えた方が安全。
ネットワークビジネスに誘ってくる人の特徴5選
体験談を聞いて一番思ったのは、「こういう人たちって、共通のパターンがあるんだな」ということ。 もちろん人によって細かい違いはあるけれど、親友のケースを振り返ると、特徴的なサインがいくつもありました。
ここでは、特に気をつけたい「5つのポイント」を紹介します。
特徴①:プロフィールや会話で「自由」「夢」を強調する
ネットワークビジネス系の人は、やたらと「自由」という言葉を使います。
👩🦰 親友の言葉
「“将来はもっと自由に生きたいんだ”とか“夢を叶える仲間と一緒に活動してる”とか…。一見ポジティブに聞こえるけど、何回も繰り返されると違和感があったの」
普通の婚活や恋愛の場で、そこまで「夢」「自由」ばかりを語る人は少ないですよね。 「この人、仕事や趣味の話はしないのに、夢の話ばかりだな…」と感じたら要注意です。
特徴②:職業をあいまいに表現する
もうひとつ分かりやすいサインは「肩書きがあいまい」なこと。 「自由業」「コンサルタント」「投資家」など、具体的に何をしているのか分からない表現を好みます。
👩🦰 親友の言葉
「“自分でビジネスしてる”って言うから詳しく聞いたら、“人脈を広げる仕事”って返ってきて…。結局、何の仕事か全然分からなかったの」
しっかりした職業がある人なら、もっと明確に答えられるはず。 あいまいに濁すのは「言えない理由」があるからかもしれません。
特徴③:プロフィール写真が「キラキラしすぎている」
彼らは「成功している自分」をアピールするために、プロフィール写真にも工夫をします。
- ブランド品を持っている
- タワーマンションや高級ホテルのロビー
- 海外旅行やリゾート地の写真
こういう写真がやたら多い場合は、見せかけの“成功演出”の可能性が高いです。
👩🦰 親友の言葉
「普通の人なら、ちょっとした日常の写真も載せると思うの。でも全部が“豪華”って、逆にリアルじゃないなって気づいたの」
特徴④:すぐにLINEやSNSへ誘導してくる
マッチングアプリ内のやり取りを避けて、LINEやインスタにすぐ移動させようとするのも典型的な特徴です。
👩🦰 親友の言葉
「“ここだと話しにくいからLINEにしようよ”ってすぐ言われて…。その後、LINEで熱心にビジネスの話をされたの」
アプリ内だと監視や通報のリスクがあるため、外に連れ出そうとするのです。 「まだ仲良くなってないのにLINEを急がれる」──これも赤信号のひとつです。
特徴⑤:仲間・師匠の存在をやたら強調する
最後にもうひとつの分かりやすいサインが、「仲間」「師匠」「メンター」というワード。
👩🦰 親友の言葉
「“自分の人生を変えてくれた師匠がいるんだ”って何度も言われて…。それで“ぜひ会ってほしい”って流れになるのよ」
この「すごい人を紹介したい」という流れは、勧誘の王道パターン。 相手が「メンター」「先輩」を強調し始めたら、ほぼ勧誘と思って間違いありません。
危険なサインと安全に見分けるコツ
体験談や特徴を振り返ると、ネットワークビジネスの勧誘には共通する“危険サイン”があります。 ここからは、読者のみなさんが実際にマッチングアプリを使うときに参考にできる「見分け方のコツ」を整理しました。
サイン①:抽象的な夢や自由を繰り返す
「自由」「夢」「仲間」「成功」など、抽象的なキーワードばかりを使う相手は要注意です。
👩🦰 親友の言葉
「普通なら趣味とか好きな食べ物の話になるのに、“夢を叶えよう”って何度も言われると違和感しかなかった」
見分け方のコツ
- 会話に「具体的なエピソード」があるか確認する
- 「どんな仕事をしてるの?」と聞いたとき、答えが具体的かどうかを見る
サイン②:写真や自己紹介が「キラキラ」しすぎ
高級ブランドや海外旅行の写真ばかりを載せている人も警戒ポイント。 本当に婚活目的なら、もっと自然体の写真を使うはずです。
見分け方のコツ
- 写真の枚数が少なく、全て「成功アピール系」なら注意
- 自己紹介文に「夢」「自由」などのキーワードが過剰に使われていないか確認
サイン③:やたらと外部ツールに誘導する
「ここじゃ話しにくいからLINEにしよう」「インスタでやり取りしよう」など、早い段階でアプリ外に誘導するのも典型的なサイン。
見分け方のコツ
- 仲良くなる前に「LINE交換を急ぐ」相手は怪しい
- 安全のため、一定期間はアプリ内のメッセージでやり取りを続ける
サイン④:「師匠」「メンター」を持ち出す
会話に“すごい人”を登場させるのも要注意。 「自分の人生を変えてくれた人がいるから紹介したい」という流れは、ほぼ勧誘です。
見分け方のコツ
- 「尊敬してる人がいるから会ってほしい」という誘いが出たらブロック推奨
- 恋愛が目的の人は、そんなに早く「第三者」を紹介したりしません
サイン⑤:断ると態度が急変する
最初は優しくても、断ると「後悔するよ」「今決めないとチャンスを逃す」など強い言葉を使い始める相手もいます。
👩🦰 親友の言葉
「最初は優しかったのに、“せっかくのチャンスを無駄にするの?”って言われて…怖くなった」
見分け方のコツ
- 断っても普通に接してくれるかどうかを見る
- 「今すぐ」「絶対」など強い言葉が出たら危険サイン
危険サイン早見チェックリスト
危険サイン | 見抜くポイント |
---|---|
プロフィール | 「自由」「夢」「不労所得」など抽象ワードが多い |
写真 | ブランド品や豪華旅行ばかりで日常感ゼロ |
職業 | 「自由業」「投資家」など曖昧な肩書き |
会話 | 「師匠」「メンター」が頻出 |
行動 | LINE交換や会うことを急ぐ |
勧誘時 | 断ると態度が豹変、契約を急かす |
👩🦰 親友の言葉
「今なら、このチェックリストを見れば“怪しい”ってすぐ分かる気がする」
勧誘されたときの断り方・安全な対策
「怪しいな」と気づいても、その場でどう対応すればいいのか分からない…そんな不安、ありますよね。 親友の体験からも分かったのは、勧誘する人たちは“断りにくい空気”を作るのがとても上手だということ。 でも、いくつかのコツを知っていれば冷静に対応できます。
① はっきり「興味ありません」と伝える勇気
一番大切なのは、あいまいな返事をしないことです。 「考えてみます」「また今度」などは相手にとって“まだ可能性がある”というサインになってしまいます。
👩🦰 親友の言葉
「“今は考えてないので大丈夫です”って言えば良かったなって思う。優しく断ろうとしたせいで、逆に長引いてしまったの」
ポイント
- 理由を説明する必要はなし
- 短く「興味ありません」で十分
- 相手が食い下がっても同じ言葉を繰り返す
② LINEや連絡先はブロックしてOK
罪悪感を持つ人もいますが、怪しいと感じたらすぐにブロックして大丈夫です。 相手はビジネス目的なので、こちらの気持ちを尊重するつもりはありません。
ポイント
- 少しでも違和感があったら即ブロック
- 「通報機能」も併用すると他の利用者の被害防止にもつながる
👩🦰 親友の言葉
「最初は“ブロックって冷たいかな”って思ったけど、やってみたらすごく安心できた」
③ 会合やイベントには参加しない
「仲間を紹介したい」「楽しい集まりがある」と誘われても、安易に行かないこと。 複数人に囲まれると心理的に断りにくくなるため、強引に契約させられるケースが多いです。
ポイント
- 「知らない人が合流する」と言われた時点で断る
- 一人で参加せず、必ず断る勇気を持つ
④ 相談できる窓口を知っておく
もし契約してしまったり、高額な商品を買わされそうになったら、一人で抱え込まないでください。 専門の相談窓口が必ず助けてくれます。
- 消費者ホットライン:188(いやや!)
- 警察相談専用電話:#9110
- 国民生活センター:公式サイトからも相談可能
- 法テラス:法律相談を受けられるケースもあり
👩🦰 親友の言葉
「“188”を知ってたら、もっと早く安心できたかもしれないなって思う」
⑤ 安心して婚活できる場所を選ぶ工夫
勧誘のリスクを減らすには、最初から「安全性の高いアプリ」や「結婚相談所」を利用するのもおすすめです。
- 本人確認・年齢確認が必須のサービスを選ぶ
- 24時間監視体制があるアプリを選ぶ
- 有料の結婚相談所は、遊びやビジネス目的の人が入り込みにくい
「ちょっと堅いかな」と思うかもしれませんが、真剣に婚活をするならむしろ安心材料になります。
FAQ(よくある質問)
Q1:相手がネットワークビジネス目的かどうか、最初に見抜く方法はありますか?
A:プロフィールや会話に「自由」「不労所得」「夢を叶える」など抽象的なワードが多い場合は注意です。さらに「職業があいまい」「写真がキラキラしすぎ」といった特徴も重なれば、早めに距離を置きましょう。
Q2:断ったらしつこく連絡されそうで不安です。どうすればいいですか?
A:基本は「ブロックして終了」でOKです。罪悪感を持つ必要はありません。相手は恋愛ではなくビジネス目的なので、こちらが気を遣う必要はないのです。
Q3:もし契約してしまったら取り返せないですか?
A:20日以内なら「クーリングオフ」で契約解除が可能です。まずは 消費者ホットライン(188) に電話して相談しましょう。
Q4:婚活で安全に使えるマッチングアプリはありますか?
A:本人確認や年齢確認が徹底され、24時間監視体制がある大手アプリがおすすめです。さらに本気で結婚を考えるなら、結婚相談所の利用も有効です。
Q5:親や友達に相談しづらいです…。どうすればいいですか?
A:信頼できる人に話すのが一番ですが、難しい場合は「消費生活センター」「警察相談(#9110)」「法テラス」など、専門の窓口があります。一人で抱え込まず、まずは声をあげてみてください。
👩🦰 親友の言葉(最後に)
「怖い経験だったけど、今は“早めに気づけてよかった”って思ってる。同じ思いをする人が少しでも減るように、私の体験を役立ててほしいな」
まとめ
マッチングアプリは素敵な出会いの場ですが、その裏でネットワークビジネス(MLM)の勧誘に悪用されるケースもあります。
今回の親友の体験談を振り返ると──
- 最初は普通の出会いに見えても、徐々に「夢」「自由」といった言葉が増えていった
- 仲間や師匠を強調し、複数人で囲い込みの雰囲気を作る
- 最終的には「入会」「商品購入」といったお金の話に踏み込まれる
という流れが典型的でした。
ただし、危険サインを知っていれば早めに気づいて回避できます。 大切なのは「違和感を覚えたらすぐ距離を取ること」そして「はっきり興味がないと伝える勇気」です。
出会いの場を安心して楽しむためにも、今回の内容をぜひ参考にしてみてくださいね。