LEONネットワークビジネス体験談|参加してわかった勧誘の仕組みとリスク

ネットワークビジネス

あの「LEONネットワークビジネス」、名前は聞いたことがありますか? 女性の仲間づくりや学びを掲げる一方で、裏ではネットワークビジネス「ダイヤモンドライフ」とつながっていると噂されています。

私自身、InstagramでLEONの存在を知り、「素敵な女性コミュニティだな」と興味を持ちました。 ところが、実際にやり取りを重ねていくうちに、当初のイメージとはまったく違う“裏の顔”が見えてきたのです。

この記事では、私がLEONに興味を持ってから説明会に参加するまでの体験談を交えながら、勧誘の仕組みや法的懸念、そして安全に判断するためのポイントを徹底解説します。 もし今あなたがLEONからの誘いを受けているなら、この体験談がきっと役に立つはずです。

  1. 私がLEONに興味を持ったきっかけと最初の接触
  2. LEONネットワークビジネスの実態とダイヤモンドライフとの関係
    1. 会費のからくり
    2. ミミズサプリの宣伝内容
    3. 実態は“会員=販売員”
  3. LEON勧誘の手法を体験から分析
    1. ① 50ポチ活動の実態
    2. ② DM戦略と心理的距離の縮め方
    3. ③ 説明会への自然な誘導
    4. ④ 断りにくくなる仕組み
  4. LEONに参加して感じたメリットとデメリット(リアル体験)
    1. メリット
    2. デメリット
  5. LEONの法的グレーゾーンとリスク
    1. ① ブラインド勧誘と特定商取引法違反の可能性
    2. ② サプリの効能表示と薬機法違反の可能性
    3. ③ 会員が無自覚に勧誘者になるリスク
    4. 法律的リスクのまとめ
  6. LEONネットワークビジネスに関わる前にチェックすべきポイント
    1. ① 契約書の内容を事前に入手・精読する
    2. ② 勧誘の経緯を記録する
    3. ③ 主催者・運営会社を調べる
    4. ④ 第三者の意見を聞く
    5. ⑤ 健全な代替サービスと比較する
  7. FAQ|LEONネットワークビジネスに関するよくある質問
    1. Q1. LEONネットワークビジネスは違法ですか?
    2. Q2. LEONはクーリングオフできますか?
    3. Q3. LEONに入っても勧誘しなくていいですか?
    4. Q4. LEONのサプリだけ購入することはできますか?
    5. Q5. LEONと他の女性向けコミュニティの違いは何ですか?
  8. まとめ|LEONに誘われたら冷静に判断を
    1. 本記事の要点
    2. 誘われたときの判断基準
    3. 安全な代替サービスの例

私がLEONに興味を持ったきっかけと最初の接触

ある日、Instagramの通知が立て続けに届きました。見てみると、1人の女性アカウントからの大量の「いいね」。 プロフィールには「女性の成長を応援するコミュニティ・LEON」と書かれていて、写真も子どもやカフェなど日常感のあるものばかり。

その後すぐにDMが届きました。

「はじめまして!素敵な投稿ですね。良かったらお話ししませんか?」

最初は純粋に「同じようなママ仲間かな?」と思い、気軽に返信しました。 雑談から始まり、子育てや将来の働き方の悩みを共感してくれるやり取りが続きました。

数日後、「オンラインで集まる女性コミュニティがあるんです」と説明され、**“学びと仲間づくり”**というワードに心が動きました。 この時点では、ネットワークビジネスという言葉は一切出てきません。

正直、当時の私は「こういう場所なら自分の世界も広がりそう」と期待していたのです。 しかし、この出会いが後にLEONネットワークビジネスの世界へ足を踏み入れるきっかけになるとは思ってもいませんでした。

LEONネットワークビジネスの実態とダイヤモンドライフとの関係

LEONの説明会に参加したのは、初めてDMを受け取ってから約1週間後。 ZOOMで数名の女性が集まり、最初の30分は「女性の成長を応援する場」としてのLEONの活動紹介が行われました。

内容は一見とても魅力的でした。

  • 月1回の勉強会
  • 仲間との交流イベント
  • SNS発信のスキルアップ講座

「会費は環境維持のための最低限です」という説明もあり、この時点では警戒心はほぼゼロ。

ところが、後半に入ると空気が一変しました。 スライドが切り替わり、「LEONはダイヤモンドライフという事業と提携しています」との説明が始まったのです。

会費のからくり

提示された加入条件は以下の通りでした。

項目 金額・内容
初期登録料 約3万円
月額会費 約1万円
商品 ミミズ由来サプリ(毎月自動購入)
収益構造 新規会員勧誘でコミッション発生

「会費の中にサプリ代が含まれているので実質無料」と説明されましたが、よく聞くと会費=商品の購入費用でした。 つまり、コミュニティの参加費というより、ネットワークビジネスの商品購入契約が前提になっていたのです。

ミミズサプリの宣伝内容

さらに衝撃だったのは、サプリの説明です。 「血液をサラサラにする」「コロナワクチンの解毒になる」といった、薬機法的にグレーな発言が飛び出しました。 医療関係者でもないのにこうした効能を断言する様子に、不安が強まりました。

実態は“会員=販売員”

説明会の最後には「やってもやらなくてもOKですが、せっかくならビジネスにも挑戦してみませんか?」と勧められます。 ただ、ビジネスに参加しない場合、毎月の会費分を回収する手段はなく、結果的にほとんどの会員が勧誘活動を始める仕組みになっていました。

この時、私はようやく「これはただの女性コミュニティではない」と気づいたのです。

LEON勧誘の手法を体験から分析

LEONに関わるようになってから、最初に渡されたのは「Instagram活用マニュアル」でした。 そこには具体的な集客・勧誘の手順が細かく書かれており、まるで営業マニュアルのようでした。

① 50ポチ活動の実態

「毎日最低50アカウントをフォローして“存在を気づかせる”」というのが基本ルール。 やり方はこうです。

  1. ターゲット層(ママ、起業志望、自己啓発好き)をハッシュタグ検索
  2. 1人ずつプロフィールを開いて「いいね」を数件つける
  3. その場でフォロー
  4. フォローバックが来たらすぐにDMを送る

正直、やってみるとかなりの時間と根気が必要です。 1日50件でも約1時間半〜2時間かかり、返信対応まで入れると半日が潰れる日もありました。

② DM戦略と心理的距離の縮め方

DMは最初から勧誘の匂いを出さないように指示されます。 「子育て中ですか?私も同じなんです!」 「最近どんなお仕事をされてますか?」

こうして日常の話題から始め、相手が安心して返信できる空気を作ります。 こちらが弱みや悩みを共有すると、相手も自然と打ち明けやすくなり、「この人は信頼できそう」と思わせるのが狙いです。

③ 説明会への自然な誘導

数日間のやり取りの後、こんなDMが届きました。

「実は、女性のためのオンラインコミュニティLEONで活動していて…良かったら1度お話を聞いてみませんか?」

「話を聞くだけなら…」という心理を突かれ、ついOKしてしまいます。 この時点で、本題がネットワークビジネスだとはまだ知らされません

④ 断りにくくなる仕組み

一度「仲間」としてやり取りをしてしまうと、断る=相手を傷つけることになるという心理が働きます。 特に私の場合、子育ての悩みを共感してもらっていたため、急に距離を置くのが難しくなっていました。

これは後で気づきましたが、信頼構築 → 勧誘 → 契約という典型的なネットワークビジネスの流れでした。

LEONに参加して感じたメリットとデメリット(リアル体験)

LEONネットワークビジネスに参加してみて、私なりに感じた良い面と悪い面があります。 勧誘や契約の仕組みに問題があると感じた一方で、全てが悪かったわけではありません。

メリット

  1. 仲間意識が強い

    • 定期的なZOOM会議やチャットでの交流があり、「一人じゃない」という安心感がありました。
    • 子育てや副業の話を気軽にできる環境は、孤独を感じがちなママにとって心強いものでした。
  2. 発信力が鍛えられる

    • SNSの活用方法や投稿の作り方など、基本的なマーケティング知識を学べました。
    • 投稿を見たフォロワーから「情報ありがとう」と言われた時は、純粋に嬉しかったです。
  3. 自己肯定感が上がる瞬間もある

    • グループ内で褒め合う文化があり、「自分でもできるかも」という気持ちになれる時がありました。

デメリット

  1. 時間拘束が大きい

    • 50ポチ活動やDM対応で、1日3〜4時間を消費。
    • 子どもが寝た後や家事の合間に作業するため、常に時間に追われていました。
  2. 金銭的負担が重い

    • 初期費用や毎月のサプリ代で、年間では十数万円の支出。
    • 勧誘で成果が出なければ、この費用は完全な赤字です。
  3. 精神的プレッシャー

    • 勧誘がうまくいかないと「やる気が足りない」と言われることも。
    • 仲間との会話も次第に「勧誘の進捗確認」が中心になり、純粋な交流ではなくなっていきました。
  4. やらなければ損をする構造

    • 「やらなくてもいい」と言われつつ、やらなければ費用だけが出ていくため、自然と勧誘に追い込まれる環境でした。

LEONの法的グレーゾーンとリスク

LEONネットワークビジネスの活動には、法律的にグレー、もしくは違法と判断される可能性のある点がいくつも見受けられます。 ここでは、特に注意すべき3つの法的リスクを挙げます。

① ブラインド勧誘と特定商取引法違反の可能性

特定商取引法(特商法)第33条では、勧誘の際には取引の目的を最初に明示する義務が定められています。 しかしLEONの勧誘は、最初は「女性コミュニティの紹介」として始まり、途中からネットワークビジネスであることが明かされます。

これは「ブラインド勧誘」と呼ばれ、特商法第33条違反にあたる可能性があります。 実際、国民生活センターにも「説明会の途中でネットワークビジネスだと判明した」という相談が寄せられています。

② サプリの効能表示と薬機法違反の可能性

薬機法(旧薬事法)では、医薬品でない商品に医薬品的な効能効果を表示・宣伝することを禁止しています(第68条)。 しかしLEONで販売されるミミズ由来サプリについては、

  • 「血液をサラサラにする」
  • 「コロナワクチンの解毒になる」

といった医療的な効果を断言する発言が説明会やDM内で見られました。 これは薬機法第68条違反に該当する可能性があります。

③ 会員が無自覚に勧誘者になるリスク

LEONの仕組みでは、会員登録と同時に販売員登録が行われるケースがあります。 そのため本人は「ただの参加者」のつもりでも、法律上は事業者として扱われる場合があります。

この状態で知人に商品やコミュニティを紹介すれば、本人も特商法の適用対象になり、違反があれば責任を問われるリスクがあります。

法律的リスクのまとめ

リスク内容 関連法律 想定される問題
ブラインド勧誘 特商法第33条 目的不明示による違法勧誘
効能表示 薬機法第68条 医薬品的効果の違法宣伝
無自覚勧誘 特商法・薬機法 会員自身が違法行為の加害者になる可能性

このように、LEONに関わることは金銭的リスクだけでなく、法的リスクも伴います。 参加前には、契約内容だけでなく、活動が法律に触れていないかも確認することが重要です。

LEONネットワークビジネスに関わる前にチェックすべきポイント

LEONネットワークビジネスは、一見「女性の成長を応援するコミュニティ」に見えますが、実際にはネットワークビジネスの収益構造が組み込まれています。 参加を検討する前に、以下のポイントを必ず確認してください。

① 契約書の内容を事前に入手・精読する

  • 会費の内訳(商品代・登録料・年会費など)
  • 契約解除条件(クーリングオフの期間と手続き)
  • 商品の詳細と価格
  • 収益モデルの具体的な仕組み

もし契約書を事前に見せてもらえない場合や、「後で説明する」とはぐらかす場合は要注意です。

② 勧誘の経緯を記録する

  • 最初に提示された内容と、途中から出てきた条件をメモや録音で残す
  • これにより、万一特商法違反が疑われる場合でも証拠になります

③ 主催者・運営会社を調べる

  • 公式サイトの運営者情報
  • 住所や法人登記の有無
  • ネット上の口コミや評判

運営実態が不透明な場合は、参加を見送るのが安全です。

④ 第三者の意見を聞く

  • 家族や友人に説明してみて、客観的な反応を確認
  • 消費生活センターや弁護士への無料相談を活用

⑤ 健全な代替サービスと比較する

同じ「学び」や「仲間づくり」でも、以下のような選択肢があります。

項目 LEON 健全な代替サービス例
会費 商品購入前提 月額制オンラインサロン
勧誘義務 実質的に推奨 なし
収益構造 勧誘でコミッション 受講料のみ
法的リスク 特商法・薬機法の懸念 なし

このチェックリストを活用すれば、感情に流されず冷静に判断できます。 勧誘の魅力的な言葉に惑わされず、「自分の時間とお金を本当に価値あることに使えるか」を基準に選びましょう。

FAQ|LEONネットワークビジネスに関するよくある質問

Q1. LEONネットワークビジネスは違法ですか?

A. LEONそのものが違法と断定はできませんが、

  • 勧誘方法が特定商取引法(特商法)違反に該当する可能性
  • サプリの宣伝内容が薬機法違反にあたる可能性 が指摘されています。 違法かどうかは個別の事案によりますが、法的リスクが高い活動が含まれているのは事実です。

Q2. LEONはクーリングオフできますか?

A. ネットワークビジネスに分類される契約であれば、契約書面を受け取ってから20日以内であればクーリングオフが可能です(特商法第40条)。 ただし、契約書に不備がある場合や、そもそも契約書が交付されなかった場合は、期間が延長されることもあります。

Q3. LEONに入っても勧誘しなくていいですか?

A. 表向きは「やらなくてもOK」とされますが、毎月の会費や商品代を回収するためには勧誘をせざるを得ない構造です。 結果的に、多くの会員が勧誘活動を始める傾向があります。

Q4. LEONのサプリだけ購入することはできますか?

A. 可能な場合もありますが、販売価格は市販サプリより割高なケースが多いです。 また、効能説明が薬機法的にグレーなものがあるため、購入には注意が必要です。

Q5. LEONと他の女性向けコミュニティの違いは何ですか?

A. 最大の違いは、収益構造に勧誘活動が組み込まれている点です。 健全なオンラインサロンやスクールでは、商品や会員の勧誘が前提になっていません。

このFAQを読んだ時点で、「LEONに入るかどうか」をかなり冷静に判断できるはずです。 さらに、疑問が残る場合は消費生活センターや弁護士など第三者の専門機関に相談することを強くおすすめします。

まとめ|LEONに誘われたら冷静に判断を

LEONネットワークビジネスは、表向きは「女性の学びと仲間づくり」を掲げていますが、 その裏ではダイヤモンドライフというネットワークビジネスと密接に結びつき、会員=販売員という構造が組み込まれています。

本記事の要点

  • 勧誘の入り口は「女性コミュニティ」の顔をしている
  • 会費は実質的にサプリ購入代金で、商品の効能表示が薬機法的にグレー
  • 勧誘方法が特商法違反に該当する可能性あり
  • 「やらなくてOK」と言われても、費用を回収するには勧誘せざるを得ない仕組み
  • 金銭的・時間的・法的リスクが伴う

誘われたときの判断基準

  1. 契約書を必ず事前に確認
  2. 第三者の意見を聞く(家族・友人・法律相談)
  3. 勧誘や商品購入が前提のコミュニティは慎重に

安全な代替サービスの例

  • 女性起業家向けオンラインスクール(勧誘なし・単発受講可)
  • 趣味や資格取得のサロン(月額制・解約自由)
  • 自治体やNPOの女性支援コミュニティ(無料または低額)

こうした場所でも、仲間づくりや学びは十分可能です。 大切なのは、「自分の時間とお金を何に使うか」を主体的に決めることです。

LEONからの誘いを受けたとき、すぐに「YES」と答える必要はありません。 一度立ち止まり、本記事のチェックリストやFAQを参考に、冷静に判断してください。 あなたの未来を守るのは、あなた自身の選択です。

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